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ホーム > 光文社新書 > 子どもの「10歳の壁」とは何か?

新書|詳細

子どもの「10歳の壁」とは何か?

コドモノ「10サイノカベ」トハナニカ?
2011年4月15日発売
定価:858円(税込み)
ISBN 978-4-334-03618-8
光文社新書
判型:新書判ソフト

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子どもの「10歳の壁」とは何か?乗りこえるための発達心理学渡辺弥生/著

近年、子どもの学力をめぐって散見する「10歳の壁」という言葉。また教育関係の雑誌や本の中には、「10歳までに決まる頭のいい子」「運動神経は10歳までに」「10歳でつまずかないために」などという文句が躍っている。しかし、この「10歳まで」という言葉には、いったいどんな根拠があるのか。この点を検証した著者は、そもそもこの「壁」とは、障害児教育の分野で言われ始めたことであり、脳科学の世界でも未だはっきりとしたエビデンスが無いことをつきとめる。と同時に、この10歳前後という年齢は、発達心理学の領域では、やはり非常に注目すべき年齢であるとする。このころに子どもにおこる大きな変化を「飛躍の時」として受けとめ、楽しんで見守るために、これまで明らかにされてきた様々な知見を紹介。また付随して起きるこの歳ごろ特有の問題への対処法を、専門であるソーシャル・スキル・トレーニングの手法などを交えながら紹介する。

目次

はじめに
第1章  9歳、10歳はなぜ取り上げられるのか?
第2章  9歳、10歳ってどんな年齢?
第3章  「自分」って何?――自己意識の変化
第4章  「考える力」の急成長――認知の変化
第5章  「複雑な気持ち」を知る――感情の変化
第6章  親より「友情」へ――友達関係の変化
第7章  「他人の視点」の獲得――道徳性の変化
第8章  9歳、10歳の子どもとは?――まとめ
第9章  9歳、10歳の「社会性」を育てる支援
第10章 9歳、10歳の「道徳性」を育てるアプローチ
おわりに

著者紹介

渡辺弥生(わたなべやよい)
大阪府生まれ。1983年筑波大学卒業。同大学大学院博士課程心理学研究科で学んだ後、筑波大学、静岡大学、途中ハーバード大学客員研究員を経て、現在、法政大学文学部心理学科教授。同大学大学院ライフスキル教育研究所所長兼務。教育学博士。専門は、発達心理学、発達臨床心理学。著書に『11歳の身の上相談』(講談社)、『ソーシャル・スキル・トレーニング』(日本文化科学社)、『親子のためのソーシャルスキル』(サイエンス社)、『絵本で育てるソーシャルスキル』(編著、明治図書出版)、『VLFによる思いやり育成プログラム』(図書文化社)、『10代を育てるソーシャルスキル教育』(共編著、北樹出版)などがある。

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