ナショナリズムトセイジイシキ
2024年5月15日発売
定価:902円(税込み)
ISBN 978-4-334-10323-1
光文社新書
判型:新書判ソフト
ナショナリズムと政治意識「右」「左」の思い込みを解く
グローバル化がますます深化拡大するなか、世界の政治は外国人排斥や反グローバリズム、そして時には戦争という、しばしば「ナショナリズム」と結び付けられる現象にあふれている。このような動きに対して「保守化」「右傾化」といった表現がされることがあるが、それは正しいのか? 私たちが普段何気なく使う「右」「左」といった言葉はナショナリズムとどう関係しているのか? 日本が比較参照すべき外国はどこなのか?
政治学の様々な知見から経済、環境、ジェンダーなどの観点とナショナリズムの関係性を解きほぐし、現代社会の複雑な政治意識を明らかにする。サントリー学芸賞を受賞した政治学者による初の新書!
目次
はじめに
第1章 混乱する政治の左右とナショナリズム
第2章 政治的左右とナショナリズムの多様性
第3章 ナショナリズムと政治的左右の結びつき
第4章 ナショナリズムとリベラルな政治的主張
第5章 ナショナリズムと民主主義/権威主義の結びつき
第6章 n度目のナショナリズムの時代に
著者紹介
中井遼(なかいりょう)
東京大学先端科学技術研究センター教授、博士(政治学)。日本学術振興会特別研究員、早稲田大学助手、立教大学助教、北九州市立大学准教授等を経て2024 年より現職。主な著作にEuropeanization and Minority Political Agency:Lessons from Central and Eastern Europe(Routledge、分担執筆)、『デモクラシーと民族問題』(勁草書房)、サントリー学芸賞を受賞した『欧州の排外主義とナショナリズム』(新泉社)など。