シッポガク
2024年8月20日発売
定価:946円(税込み)
ISBN 978-4-334-10400-9
光文社新書
判型:新書判ソフト
しっぽ学
多くの動物にあって、ヒトにはないしっぽ。遠い遠い祖先にはしっぽが生えていたが、およそ1800万年前の化石ではすでにしっぽを失っていた。ヒトはしっぽをどのようにして失ったのだろうか。
はたまた、人は長い歴史の中で、たくさんののしっぽを描いてきた。八岐大蛇、九尾狐、あるいはしっぽの生えた人々。『日本書紀』にもしっぽの生えた人が登場し、現代ではケモ耳キャラの重要なモチーフだ。そんなしっぽは人にとってどんな象徴なのだろうか。
しっぽが分かれば、ひとが分かる——。 文理の壁を越えて研究を続けるしっぽ博士が魅惑のしっぽワールドにご案内!
目次
第1章 「ひと」を知るためのしっぽ学
第2章 しっぽと生物学~しっぽがしっぽたりうる所以~
第3章 しっぽと人類学~「ヒト」へと至る進化の道のり~
第4章 しっぽと発生生物学~ヒトはしっぽを2度失う~
第5章 しっぽと人文学~しっぽから読む「人」への道のり~