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ツクラレタカクサ
2020年9月17日発売
定価:2,420円(税込み)
ISBN 978-4-334-96243-2
ノンフィクション、学芸
判型:四六判ソフト
つくられた格差不公平税制が生んだ所得の不平等
租税回避や自由な租税競争が活発化した結果、程度の差はあれ、大半の国で格差が拡大し、税制の累進性が低下している。そのため世界中どこでも、次のような切実な課題が表面化しつつある。選挙で選ばれた政治家が決めた税制により、ごく一部の富裕層の所得ばかりが増え続けるとしたら、誰が民主制度をいいと思うだろう? グローバル化により、その勝者だけがかつてないほど低い税率を手に入れ、グローバル化から取り残された人々はかつてないほど高い税率を課されるとしたら、だれがグローバル化をいいと思うだろう? もはや一刻の猶予もない。新たな税制、新たな協力形態を早急に生み出さなければ、民主主義やグローバル化は二一世紀を生き残れない。 (本文より)