接待の一流おもてなしは技術です
酔っ払って盛り上げるのが接待だと、勘違いしていませんか?
・「いい席を頼むよ」
・「この店、僕も初めてなので」
・「なんでこんな店を予約したんだ!」
・「あの店にいけば安心して任せられる」
・「この料理でいい」
・「こちらの方、ワインに詳しいので選んでもらって」
接待の席で、こんな発言をしたことのある人は、立派な「もてなしベタ」!
世界一ソムリエが明かす、もてなし上手になるための心遣いと技の数々。
■エスコートはだれにでもできること
僕がプライベートのときに、女性のためにイスを引いたり、料理をとり分けたりすると、よくほかの男性から「もてるでしょうね」といわれます。しかし、僕にとってそれは、職業的に培った「習慣的な気遣い」にすぎません。作業レベルの気遣いですので、だれでも習得可能です。ですから、ぜひ習得すべきだと、僕は思います。
(本文より)
目次
はじめに
1、「もてなしのトライアングル」を知る
もてなしとは何か/「もてなしベタ」大量発生の理由
2、接待編
接待とは何か/「接待ベタ」の現場/田崎流接待術/フレンチ以外での接待/ホテルの宴会場でのパーティ/その他、接待で気をつけるべきこと
3、デート編
デートというもてなし/マナーの本質/エスコート/寿司屋でのエスコート/にわか食評論家という人種/客としてのマナー/素晴らしいエスコート例/もてなされる側のマナー
あとがきに代えて
著者紹介
著者:田崎真也
一九五八年東京都生まれ。八三年、日本で開催された「第3回全国ソムリエ最高技術賞コンクール」で第一位。八七年、ホテル西洋銀座にシェフソムリエとして入社。九五年、「第8回世界最優秀ソムリエコンクール」で日本人として初めて優勝する。著書に『もっと楽しむフレンチ&ワイン』(インプレスジャパン)、『僕が「チャングム」から教わったこと』(飛鳥新社)、『うなぎでワインが飲めますか?』(角川oneテーマ21)、『本格焼酎を愉しむ』(光文社新書)などがある。