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新書|詳細

「生きづらさ」について

「イキヅラサ」ニツイテ
2008年7月17日発売
定価:836円(税込み)
ISBN 978-4-334-03461-0
光文社新書
判型:新書判ソフト

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「生きづらさ」について貧困、アイデンティティ、ナショナリズム雨宮処凛/著 萱野稔人/著

いま多くの人が「生きづらさ」を感じています。1998年以降、自殺者数は毎年3万人を超え、毎日のように練炭自殺や硫化水素自殺のニュースが報じられています。鬱病など、心を病む人も増える一方です。これらの現象は、現代社会に特有の「生きづらさ」とは無縁ではありません。その背景には、もちろん経済のグローバル化に伴う労働市場の流動化が生んだ、使い捨て労働や貧困、格差の問題もあるでしょう。他方で、そういう経済的な問題とは直接関係のない「純粋な生きづらさ」もあるでしょう。本書では、さまざまな生きづらさの原因を解きほぐしながら、それを生き延びていくためのヒントを探っていきます。

目次

第1章 「生きづらさ」はどこからくるのか?
第2章 貧困とアイデンティティ
第3章 認められることの困難とナショナリズム
第4章 「超不安定」時代を生き抜く

著者紹介

雨宮処凛(あまみやかりん)
1975年北海道生まれ。2000年、自伝『生き地獄天国』(ちくま文庫)で作家デビュー。現在は生活も職も心も不安定さに晒される人々(プレカリアート)の問題に取り組み、取材、執筆、運動中。07年『生きさせろ!----難民化する若者たち』(太田出版)で日本ジャーナリスト会議(JCJ)賞受賞。

萱野稔人(かやのとしひと)
1970年愛知県生まれ。2003年、パリ第十大学大学院哲学科博士課程修了。哲学博士。現在、津田塾大学国際関係学科准教授。著書に『国家とはなにか』(以文社)、『カネと暴力の系譜学』(河出書房新社)、『権力の読みかた』(青土社)などがある。

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