「イキヅライニホンジン」ヲステル
2012年12月14日発売
定価:836円(税込み)
ISBN 978-4-334-03722-2
光文社新書
判型:新書判ソフト
「生きづらい日本人」を捨てる
僕は月に一回のペースでアジアに向かう。現地では、さまざまな日本人に会うが、「ほどほど」というスタンスで、アジアに暮らしている人と会うときがいちばん楽だ。日本で会う日本人より、妙に落ち着くのだ。
(「あとがき」より)
――すべてを失って沖縄の那覇に渡った男性から、タイのチェンマイでライフワークを見つけた女性まで。「生きづらさ」を抱えてきたそれぞれの男女たちは、新しい場所でどんな人生を歩みはじめたのだろうか。
主にアジアと沖縄をフィールドに旅してきた著者が彼らの心に耳を傾けて紡ぎ出した、ちょっぴりせつなくて心温まる九つの物語。
目次
第1話 生まれ変わる……沖縄・那覇
第2話 儲け……カンボジア・シェムリアップ
第3話 ライフワーク……タイ・チェンマイ
第4話 表と裏……中国・上海
第5話 身の丈……ラオス・ビエンチャン
第6話 中途半端……タイ・バンコク
第7話 結婚……ベトナム・ホーチミンシティ
第8話 コールセンター……タイ・バンコク
番外編 ホームレス……タイ・チェンマイ
あとがき
著者紹介
下川裕治(しもかわゆうじ)
1954年長野県松本市生まれ。旅行作家。慶應義塾大学を卒業後、新聞社勤務を経て独立。'90年、『12万円で世界を歩く』(朝日文庫)で旅行作家デビュー。>
以後、主にアジア、沖縄をフィールドに、バックパッカースタイルでの旅を書き続けている。『南の島の甲子園』(双葉文庫)で2006年度ミズノスポーツライター賞最優秀賞を受賞。他の著書に、『ホテルバンコクにようこそ』(双葉文庫)、『日本を降りる若者たち』(講談社現代新書)、『「生き場」を探す日本人』(平凡社新書)、『週末アジアでちょっと幸せ』(朝日文庫)などがある。