『カゼタチヌ』ヲカタル
2013年11月15日発売
定価:814円(税込み)
ISBN 978-4-334-03770-3
光文社新書
判型:新書判ソフト
『風立ちぬ』を語る宮崎 駿とスタジオジブリ、その軌跡と未来
『風立ちぬ』は、宮崎駿監督の最高傑作です。正直、ここまでの作品に仕上げてきたのは、僕にとってまったく予想外でした。しかし、「音も映像も素晴らしい!主人公たちの愛に涙しました!」なんてことが理由ではありません。僕が感動したのは、主人公たちのいびつな愛情だったのです――。
(第1章より)
長編映画から引退宣言をした宮崎駿最後の作品『風立ちぬ』。宮崎駿が初めて大人向けに作ったこのアニメをめぐり、賛否両論巻き起こっている。アニメ会社ガイナックス創設者、オタク評論家で知られる岡田斗司夫は、本作品をどう読み解くか――。その他ジブリ作品もひもときつつ、宮崎駿という人間、アニメ作家としての巧みな技術力、今後のジブリの展望に迫る。
目次
プロローグ 人間・宮崎駿に迫る
第一章 『風立ちぬ』を語る
第二章 アニメ作家・宮崎駿のすごみ
第三章 父と息子
第四章 ジブリはどこに向かうのか
第五章 『風たちぬ』への疑問に答える
エピローグ 『風立ちぬ』と『火垂るの墓』、宮崎駿と高畑勲
著者紹介
岡田斗司夫(おかだとしお)
1958年大阪市生まれ。社会評論家。FREEex主宰。'84年アニメ会社ガイナックス設立後、東京大学やマサチューセッツ工科大学の講師を経て、現在は大阪芸術大学客員教授。『評価経済社会』(ダイヤモンド社)、『オタクの息子に悩んでます』(幻冬舎)、『遺言』(筑摩書房)など著書多数。
FREEex・・・・・・社員が給料を払い、岡田斗司夫の活動を助けるユニークな組織。フリー(無料)化された岡田の原稿、発言を基に、メンバーが書籍の執筆やコンテンツの公開などを行う。