コウガクレキジョシノヒンコン
2014年2月18日発売
定価:814円(税込み)
ISBN 978-4-334-03784-0
光文社新書
判型:新書判ソフト
高学歴女子の貧困女子は学歴で「幸せ」になれるか?
高学歴女子は、もちろん努力家が多い。しかし、どれほど頑張ってみても己の力とは関係のないところに大きな壁がそびえていたら?
現代日本社会のなかに厳然として横たわる、「男/女」という性差にまつわる一筋縄ではいかない社会問題。
本書は、そこへアプローチし、当事者の本音や立場、そして女子をめぐる日本社会の暗黙の壁や制度上の問題点を浮かび上がらせることにトライした。
本書が「女子と学歴、そして人生との関わり」について、新たな視点を提示する一冊となっていれば幸いである。
さて、女子は学歴で幸せになれるのか?
目次
はじめに
第一章 どうして女性は高学歴でも貧困なのか
――二人の高学歴女子をめぐる現状――
第二章 なぜ、女性の貧困は男性よりも深刻化しやすいのか?
第三章 女子の高学歴化は、彼女たちと社会に何をもたらしたのか?
第四章 女は女というだけで貧乏になるのだ
第五章 「アート系高学歴女子」のなれの果てとして、半生を顧みる
あとがき
著者紹介
大理奈穂子(おおりなおこ)
お茶の水女子大学大学院博士後期課程満期退学。一橋大学非常勤講師。
栗田隆子(くりたりゅうこ)
大阪大学大学院文学研究科博士後期課程中退。ライター。
大野左紀子(おおのさきこ)
美術作家を経て、文筆活動へ。アートからジェンダーまで雑食系。
水月昭道(みずきしょうどう)
人間環境学博士。立命館大学研究員を経て、現・筑紫女学園評議員。