ゲンダイアートケイザイガク
2014年6月17日発売
定価:880円(税込み)
ISBN 978-4-334-03805-2
光文社新書
判型:新書判ソフト
現代アート経済学
アートは経済や政治と密接に関係している――。そしていま、世界の国々は文化政策に多額の予算を割き、芸術分野の対外発信事業に力を入れている――。それはなぜか。
「経済的な都市おこし」を目的としたヴェネツィア・ビエンナーレに代表される大規模国際展、経済動向を色濃く映し出す「アートフェア」やアジアのオークション事情、さらにはギャラリストやキュレーターといった「時代を動かすキー・プレイヤー」の動きから、美学や美術史の観点では語られることのない、「現在進行形・アートの見方」を包括的に示すとともに、日本の文化的プレゼンス向上に向けたヒントを探る。
目次
はじめに
【第1章】アートの経済力と政治性
【第2章】アートが地域の鍵を握る
【第3章】アートフェアの時代
【第4章】過熱するアジアのオークション
【第5章】時代を動かすキー・プレイヤー
【終 章】経済は文化の僕――日本文化の過去・現在・未来
あとがき
著者紹介
宮津大輔(みやつだいすけ)
1963年東京都出身。アート・コレクター、京都造形芸術大学客員教授。一般企業に勤めながら、収集したコレクションやアーティストと共同で建設した自宅がデリム現代美術館(韓国・ソウル)での展示を始め、国内外で広く紹介される。2011年7~9月、MOCA TAIPEI(台湾・台北)で大規模なコレクション展が開催される。文化庁「現代美術の海外発信に関する検討会議」委員、“WONDER SEEDS”(トーキョーワンダーサイト)2010~14年審査員他を歴任。著書に『現代アートを買おう! 』(集英社新書/中国語・簡体字版・中国 金城出版/繁体字版・台湾Uni Books)などがある。