コンチュウハスゴイ
2014年8月7日発売
定価:858円(税込み)
ISBN 978-4-334-03813-7
光文社新書
判型:新書判ソフト
昆虫はすごい
地球上で最も多種多様な生き物たちの生態に迫る
私たち人間がやっている行動や、築いてきた社会・文明によって生じた物事 は、ほとんど昆虫が先にやっている。狩猟採集、農業、牧畜、建築、そして 戦争から奴隷制、共生まで、彼らはあらゆることを先取りしてきた。特に面白いのは 繁殖行動。相手と出会うため、あの手この手を使い、贈り物、同性愛、貞操帯、 子殺し、クローン増殖と何でもアリだ。どうしても下に見がちな私たち の思考を覆す、小さな生物のあっぱれな生き方を気鋭の研究者が大公開!
目次
はじめに
第1章 どうしてこんなに多様なのか
第2章 たくみな暮らし
第3章 社会生活
第4章 ヒトとの関わり
おわりに
著者紹介
丸山宗利(まるやまむねとし)
1974年生まれ。博士(農学)。九州大学総合研究博物館助教。北海道大学大学院農学 研究科博士課程を修了。国立科学博物館、フィールド自然史博物館(シカゴ)研究員を経 て、2008年より現職。アリやシロアリと共生する昆虫の多様性解明が専門であり、ア ジアではその第一人者である。毎年精力的に国内外での昆虫調査を実施し、数々の新種を 発見、多数の論文として発表している。著書に『ツノゼミ ありえない虫』(幻冬舎)、 『森と水辺の甲虫誌』(編著)『アリの巣をめぐる冒険』『アリの巣の生きもの図鑑』(共著)(いず れも東海大学出版会)などがある。