カイシャノナカハジレンマダラケ
2016年4月19日発売
定価:814円(税込み)
ISBN 978-4-334-03914-1
光文社新書
判型:新書判ソフト
会社の中はジレンマだらけ現場マネジャー「決断」のトレーニング
本間 僕自身は、組織の成長痛などのひずみを解消するのは人事部門の役割だと思っていて、自分たちがそれをやらないと組織は崩壊していく、というぐらいの気概と覚悟と責任感が必要とされているとも思う。現場のマネージャーと、それをサポートする人事担当者が一緒になって、企業の人事力や組織開発力を高めていかなくてはいけない。2020年代は「人事の時代」になると僕は信じています。
中原 個人が、企業は成長機会を創出する装置だととらえて、企業の伸びていく方向に合わせて働き、自分を成長させてやろうというふうに思えれば、組織で働くうえでのジレンマはかなり解消するんじゃないですかね (本文より)
目次
第一章 なぜマネジャーに“現場仕事”が増えるのか
第二章 なぜ産休社員への人員補充がないのか
第三章 なぜ「働かないおじさん」の給料が高いのか
第四章 なぜ新規事業のハシゴはすぐ外されるのか
第五章 なぜ転職すると給料が下がるのか
著者紹介
本間浩輔(ほんまこうすけ)
ヤフー株式会社上級執行役員・コーポレート統括本部長。1968年神奈川県生まれ。早稲田大学卒業後、野村総合研究所入社。その後、後にヤフーに買収されるスポーツナビ(現ワイズ・スポーツ)創業に参画。2014年よりヤフー執行役員。同社においてさまざまな人事制度改革に取り組んでいる。
中原淳(なかはらじゅん)
東京大学大学総合教育研究センター准教授。1975年北海道生まれ。専門は、経営学習論、人的資源開発論。企業・組織における人々の学習・成長・コミュニケーション・リーダーシップについて研究。著書に、『職場学習論 仕事の学びを科学する』、『経営学習論 人材育成を科学する』(ともに東京大学出版会)、『リフレクティブ・マネジャー 一流はつねに内省する』(共著、光文社新書)など多数。