フリーランス女医は見た医者の稼ぎ方
大学病院の教授の権威は失墜し、野心溢れる若手医師が目指す存在ではなくなった。いま、封建的で年功序列の組織に飛び込んで行っても、将来のポストの保証はない。その代わりに、医師たちは将来のキャリアの役立つ都心のブランド病院に殺到し、健康診断や当直などのアルバイトで食いつなぐフリーター医師も出現した。また、専門的なスキルを売りにして腕一本で高額な報酬を得るフリーランス医師は、病院にとって不可欠となった。変革の時代にある医療現場の実情、医師たちの本音とは――。100以上の病院を渡り歩いた現役麻酔科医が辛口で書き綴る。
目次
第1章 『白い巨塔』から『ドクターX』へ
第2章 医者になるのはいくらかかるか
第3章 医者と出世
第4章 医者の稼ぎ方
第5章 内側から見たフリーランス医師
第6章 これからの稼ぎ方
著者紹介
筒井冨美(つついふみ)
1966年生まれ。フリーランス麻酔科医。地方の非医師家庭(医師ではない家庭)に生まれ、某国立大学を卒業。米国留学、医大講師を経て2007年より「特定の職場を持たないフリーランス医師」に転身。本業の傍ら、メディアでの執筆活動や、『ドクターX~外科医・大門未知子~』(テレビ朝日系『「医師たちの恋愛事情』(フジテレビ系)など医療ドラマの制作協力にも携わる。著書に『フリーランス女医が教える 「名医」と「迷医」の見分け方』(宝島社)がある。