グルメギライ
2018年4月18日発売
定価:858円(税込み)
ISBN 978-4-334-04349-0
光文社新書
判型:新書判ソフト
グルメぎらい
ただただ美味しいものを素直に食べることをグルメと呼ぶなら、きらいなはずがなく、僕はグルメ好きです。
しかしそれをねじ曲げてしまって、ごく一部の富裕層の方たちや、食をビジネスとしかとらえられていない人たちだけをグルメと呼ぶなら、「きらいだ」というしかありません。
美味しいものを食べることと、グルメという言葉のあいだには、おかしな距離ができてしまった。
なぜそうなったのかを検証してみようと思います。 (「はじめに」より)
目次
第1章 「グルメ自慢」ぎらい
第2章 モンスター化するシェフ
第3章 〈食〉を知らない困った客
第4章 どこかおかしい、グルメバブル
著者紹介
柏井壽(かしわいひさし)
1952年京都府生まれ。1976年、大阪歯科大学卒業後、京都市北区に歯科医院を開業。生粋の京都人であり、かつ食通でもあることから京都案内本を多数執筆。テレビ番組や雑誌の京都特集でも監修役を務める。『日本百名宿』(光文社知恵の森文庫)、『京都人のいつものお昼』(淡交社)、『できる人の「京都」術』(朝日新書)、『京都の定番』(幻冬舎新書)、『二十四節気の京都』(PHP研究所)など著者多数。「鴨川食堂」シリーズ(小学館)や「名探偵・星井裕の事件簿」シリーズ(柏木圭一郎名義)など、小説家としても活動する。