ヒセイキ・タンシン・アラフォージョセイ
2018年5月17日発売
定価:858円(税込み)
ISBN 978-4-334-04353-7
光文社新書
判型:新書判ソフト
非正規・単身・アラフォー女性「失われた世代」の絶望と希望
現在のアラフォーは「受難の世代」――。過酷な受験競争を強いられたこの世代は、社会に出る頃にはバブルが崩壊し、就職氷河期にぶつかる。そのため、彼ら・彼女らの多くがフリーターや派遣という非正規人生となった。その後も、ワーキングプア、リーマンショック、派遣切りといった言葉に象徴される茨の道を歩み、「失われた二〇年」とともに生きてきた。
特に現在、アラフォー女性の約半数は非正規。お金の問題にとどまらず、結婚、出産、病気、老後、親の介護、孤独といった問題にも直面している。自ら「非正規・単身・アラフォー女性」である著者が、同世代の女性にインタビュー。数多くの不安を抱えて生きる現代アラフォー女性たちの「証言」から何が見えてくるのか。巻末にライター・栗田隆子氏との対談を収録
目次
第一部 非正規という働き方
第二部 アラフォー女性と婚活
第三部 生きづらさを抱えながら
第四部 親の介護、その時どうする?
巻末対談 「一人暮らし」が孤独を意味しない社会へ
――栗田隆子×雨宮処凛
著者紹介
雨宮処凛(あまみやかりん)
1975年北海道生まれ。作家・活動家。バンギャル、フリーターなどを経て2000年、自伝的エッセイ『生き地獄天国』(太田出版/ちくま文庫)でデビュー。以来、いじめやリストカットなど、自身も経験した「生きづらさ」についての著作を発表する一方、2006年からは、格差・貧困問題に取り組み、取材・執筆・運動中。著書に『女子と貧困』(かもがわ出版)、『一億総貧困時代』(集英社インターナショナル)、『「女子」という呪い』(集英社クリエイティブ)など多数。