フランスジンノセイ
2018年8月18日発売
定価:902円(税込み)
ISBN 978-4-334-04367-4
光文社新書
判型:新書判ソフト
フランス人の性なぜ「#Me Too」への反対が起きたのか
2017年にはじまった「#MeToo」というムーブメント。
数々の有名人、権力者たちが糾弾・告発され、世界中がある種革命的な様相を呈する中、フランスでは女優カトリーヌ・ドヌーヴら100人の女性たちが反対声明を発表した――。
この時代にいったい、なぜ?
出生率2.01人の子どもを産み、育てやすい国。たとえ高齢者であってもセックスレスなどあり得ない国。子どもに8歳から性教育を施す国。大統領も堂々と不倫をする国。そんな「性」に大らかな国・フランスの現在を、在仏ジャーナリストが多角的に描く。
目次
第1章 フランス人は8歳から性教育をする
◆1 「性」に踏みこむフランスの教育現場
◆2 なぜ早期教育なのか?
◆3 「愛あってこそのセックス」という創られた伝統
◆4 性教育後進国・日本と先進国・フランス
第2章 キリスト教が「色気ある社会」を作った
◆1 男女平等より性差を大切にする背景
◆2 そもそも「恋愛」=「不倫」だった
◆3 セクハラのない国
第3章 不倫は「いけないこと」ではない
◆1 不倫はモラルに反するのか
◆2 セックスとキリスト教史
第4章 セックスレスは別れる理由
◆1 性への意識はどう変わったか
◆2 フランスと日本におけるセックス事情の比較
◆3 「恋愛力」と「おひとりさま力」
終章 セックスは誰のものか
著者紹介
プラド夏樹(ぷらどなつき)
ジャーナリスト。慶應大学文学部哲学科美学美術史専攻卒。1988年に渡仏後、ベルサイユ市音楽院にて教会音楽を学ぶ。現在、パリ市のサン・シャルル・ド・モンソー教会の主任オルガニストを勤めると同時に、フリージャーナリストとして活動。WEBRONZA、ハフポスト、共同通信デジタルEYE、日経ビジネスONLINEなどに寄稿。労働、教育、宗教、性、女性などに関する現地情報を歴史的、文化的背景を踏まえた視点から執筆している。