シニユクヒトノココロニヨリソウ
2019年1月19日発売
定価:836円(税込み)
ISBN 978-4-334-04391-9
光文社新書
判型:新書判ソフト
死にゆく人の心に寄りそう医療と宗教の間のケア
今は昔と違って死が身近でなく、経験値がありません。親しい人の死に接することで積めたはずの経験がありませんから、あらかじめ少し学んでおく必要があります。死にゆくとき、人の体と心にどのような変化が起こるのか。看取る人が、それをどう感じるのか。どう行動すればいいのか。そのようなことを知っておくことで、「ああすればよかった」「こうしなければよかった」という後悔を、減らすことができるかもしれません。
そのために本書ではまず、死にゆく人の体と心に起こることを見ていきます。人には個人差がありますが、基本を知っておけば、いざというとき慌てずに済みます。そして、私が夫を看取ったときのこと、僧侶になった過程などもお話しします。
(「まえがき」より)
目次
第1章 死に向かうとき、体と心はどう変わるのか
第2章 看護師の私が僧侶になったわけ
第3章 死にゆく人の心に寄り添う
第4章 生きていく人の心に寄り添う
第5章 医療と宗教が交わる場
著者紹介
玉置妙憂(たまおきみょうゆう)
看護師・看護教員・ケアマネジャー・僧侶。東京都中野区生まれ。専修大学法学部卒業。夫の“自然死”という死にざまがあまりに美しかったことから開眼し出家。高野山真言宗にて修行を積み僧侶となる。現在は、現役の看護師として小岩榎本クリニックに勤めるかたわら、院外でのスピリチュアルケア活動を続ける。「一般社団法人介護デザインラボ」の代表として、子どもが“親の介護と看取り”について学ぶ「養老指南塾」や、看護師、ケアマネジャー、介護士、僧侶が学ぶ「スピリチュアルケアサポーター養成講座」を開催。さらに、講演会やシンポジウムなど幅広く活動している。著書に『まずは、あなたのコップを満たしましょう』(飛鳥新社)がある。