メイガノウマレルトキ
2021年10月20日発売
定価:1,320円(税込み)
ISBN 978-4-334-04568-5
光文社新書
判型:新書判ソフト
名画の生まれるとき美術の力II
最近、世界はコロナ禍で多くの死を経験したが、中世以来、疫病が流行するたびに聖母や神仏の画像が引き出されては熱心な信仰を集めた。こうした危機の時代において、美術はまさに社会の中で必要とされ、生きていたのである。 (「まえがき」より)
目次
第1章 名画の中の名画
第2章 美術鑑賞と美術館
第3章 描かれたモチーフ
第4章 日本美術の再評価
第5章 信仰と政治
第6章 死と鎮魂
著者紹介
宮下規久朗(みやした きくろう)
1963年愛知県名古屋市生まれ。美術史家、神戸大学大学院人文学研究科教授。東京大学文学部美術史学科卒業、同大学院修了。『カラヴァッジョ――聖性とヴィジョン』(名古屋大学出版会)でサントリー学芸賞などを受賞。他の著書に、『食べる西洋美術史』『ウォーホルの芸術』『美術の力』(以上、光文社新書)、『刺青とヌードの美術史』(NHKブックス)、『モチーフで読む美術史』(ちくま文庫)、『闇の美術史』『聖と俗』(以上、岩波書店)、『そのとき、西洋では』(小学館)、『聖母の美術全史』(ちくま新書)など多数。