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アイオーティートニホンノアーキテクチャーセンリャク
2022年8月18日発売
定価:968円(税込み)
ISBN 978-4-334-04621-7
光文社新書
判型:新書判ソフト
IoTと日本のアーキテクチャー戦略
アーキテクチャー戦略は日本の弱点と言って良い。(中略)中でもコアになるモジュール化の概念はノーベル経済学賞を受賞したハーバード・サイモンによって、1960年代に提起されたものだ。(中略)
本書はそのアーキテクチャー戦略とモジュール戦略を取り上げて、それらの概念がいかにして生まれ、世界でどのように議論されて発展してきたのか、にもかかわらず、それらの概念は日本でなぜ誤解されてしまったのか、そして、それは今後の日本の産業競争力にとってどのように重要なのか、といった事柄を紹介するために書かれている。
(序章「なぜアーキテクチャー戦略が重要なのか」より)
目次
【序 章】なぜアーキテクチャー戦略が重要なのか
【第1章】アーキテクチャー論はいかにして誕生し発展してきたのか
【第2章】なぜ日本でモジュール戦略は誤解されてきたのか
【第3章】車の脱炭素競争とアーキテクチャー戦略
【第4章】自動運転開発競争とアーキテクチャー戦略
【第5章】産業アーキテクチャー
【第6章】二兎を追う経営──ダイキン工業のモジュール戦略
【第7章】製造業のデジタル変容史
【終 章】日本の正念場 サイバーとフィジカルの好循環へ
著者紹介
柴田友厚(しばたともあつ)
1959年北海道札幌市生まれ。学習院大学国際社会科学部科教授。東北大学名誉教授。京都大学理学部卒業。ファナック株式会社、笹川平和財団、香川大学大学院教授、東北大学大学院教授を経て2020年から現職。筑波大学大学院経営学修士(MBA)、東京大学大学院先端学際工学博士課程修了。博士(学術)。主な著書に『日本のものづくりを支えた ファナックとインテルの戦略』(光文社新書)、『イノベーションの法則性』(中央経済社)、『日本企業のすり合わせ能力』(NTT出版)、 『モジュール・ダイナミクス』(白桃書房)、共著に『製品アーキテクチャの進化論』(白桃書房)などがある。