ウチュウヲウゴカシテイルモノハナニカ
2022年9月14日発売
定価:1,078円(税込み)
ISBN 978-4-334-04625-5
光文社新書
判型:新書判ソフト
宇宙を動かしているもの何か
私たちが住んでいるこの宇宙は、いったいどうやって生まれたのだろうか。
宇宙が生まれるには、何らかの「エネルギー」が必要だったはずだ。
科学技術が進んだ現代、一見、宇宙に対する理解は深まったと思われるかもしれない。だが、そうではない。私たちの宇宙に対する理解はまだほんのわずかでしかない。
本書では、「宇宙を産み出したエンジン」に焦点をあて、宇宙に存在するエンジンを徹底的に洗い出すことを目的としている。
約138億年前に生まれ、膨張を続けながら今日に至っている「宇宙を動かしているエンジン」の正体は何か。天文学者が迫る。
目次
【第1章】宇宙を動かすもの
【第2章】宇宙にあるエネルギー
【第3章】重力と電磁気力
【第4章】接触力よ、さようなら
【第5章】原子の世界の力
【第6章】星のエンジン
【第7章】暗躍するブラックホール
【第8章】宇宙を動かすエンジン
【第9章】進化する宇宙のエンジン
【第10章】ダークな宇宙とその未来
著者紹介
谷口義明(たにぐちよしあき)
1954年北海道生まれ。東北大学理学部卒業。同大学院理学研究科天文学専攻博士課程修了。理学博士。東京大学東京天文台助手などを経て、現在、放送大学教授。専門は銀河天文学、観測的宇宙論。すばる望遠鏡を用いた深宇宙探査で、128億光年彼方にある銀河の発見で当時の世界記録を樹立。ハッブル宇宙望遠鏡の基幹プログラム「宇宙進化サーベイ」では宇宙の暗黒物質(ダークマター)の3次元地図を作成し、ダークマターによる銀河形成論を初めて観測的に立証した。主な著書に『宇宙はなぜブラックホールを造ったのか』『天文学者が解説する 宮沢賢治「銀河鉄道の夜」と宇宙の旅』(以上、光文社新書)、『アンドロメダ銀河のうずまき』(丸善出版)、『天の川が消える日』(日本評論社)など多数。