アメリカノキョウカイ
2022年10月19日発売
定価:1,210円(税込み)
ISBN 978-4-334-04631-6
光文社新書
判型:新書判ソフト
アメリカの教会「キリスト教国家」の歴史と本質
アメリカのキリスト教は、不思議だ。
トランプ大統領が登場したとき、みんなそう思った。
「福音派」という保守的な宗教右派の人びとが、アメリカには大勢いて、トランプ大統領を当選させたのだという。
「福音派」ってなんだろう。日本にそんなものは存在しない。想像しようにも、考える手がかりがない。
宗教「右派」ってなんだろう。「右派」というなら、「左派」もあるのだろうか。そもそも「右派」「左派」は、政治の話ではないのか。宗教に「右派」があるというのがわからない。
よって、トランプ大統領がなぜ、登場したのかわからない。
要するに、アメリカがわからないということだ。(中略)
そこでこの本を書くことにした。(「まえがき」より)
目次
序 論 教会とアメリカ合衆国
第1章 植民地の教会
第2章 アメリカ合衆国の独立へ
第3章 南北戦争からアメリカ帝国へ
第4章 キリスト教と現代アメリカ
結 論
著者紹介
橋爪大三郎(はしづめだいさぶろう)
社会学者。大学院大学至善館教授。東京工業大学名誉教授。1948年神奈川県生まれ。1977年、東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。執筆活動を経て、1995年~2013年、東京工業大学教授。『教養としての聖書』『戦争の社会学』(以上、光文社新書)、『世界は宗教で動いてる』(光文社未来ライブラリー)、『ふしぎなキリスト教』(共著、講談社現代新書)、『いまさら聞けないキリスト教のおバカ質問』(文春新書)、『世界がわかる宗教社会学入門』(ちくま文庫)、『はじめての聖書』(河出文庫)、『アメリカ』(共著、河出新書)、『これから読む聖書 創世記』『これから読む聖書 出エジプト記』(以上、春秋社)、『世界は四大文明でできている』(NHK出版新書)、『フリーメイソン』(小学館新書)など著書多数。