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ハンシンタイガースハナンデユウショウデケヘンノヤ?
2023年4月19日発売
定価:1,056円(税込み)
ISBN 978-4-334-04661-3
光文社新書
判型:新書判ソフト
阪神タイガースはなんで優勝でけへんのや?
なぜ、阪神は優勝できないのだろうか──。
いわく、マスコミが、毎日毎日、あることないこと書くからや。
いわく、ファンが、ぎゃーぎゃー言い過ぎるからやろ。
いわく、タニマチが、夜の街に選手を連れ回すからや。
いわく、OBたちが、ごちゃごちゃと現場に口を出し過ぎやん。
いわく、スカウトが、ええ選手を獲ってけえへんからやろ。
いわく、2軍で、若い選手をちゃんと育てへんからやん。
こうした「阪神のアカンところ」は定説のようになっている。
これらを掘り下げ、分析したと謳う書籍やレポートは
多々あるが、いずれもどこか物足りない。
このふんわりとした“謎”に切り込むのが、本書最大のチャレンジである。
目次
序 章 歴史
――人生も記者生活も、思い出は阪神タイガースとともに
第1章 看板
――阪神を離れて知る“ブランドの重さ”
第2章 風土
――関西のノリに戸惑う“関西以外の出身者”
第3章 戦略
――“甲子園の活躍”で判断してしまうリスク回避のドラフト指名
第4章 育成
――“掛布雅之以降”に高卒野手が育っていない
第5章 苦悩
――藤浪晋太郎はなぜ行き詰まり、そしてメジャーへ行くのか?
第6章 誤解
――山村宏樹と中込伸が語った「1999年の真実」
第7章 派閥
――在阪スポーツ紙における「与党」と「野党」とは?
終 章 アレ
――“アレ誕生秘話”と阪神という「ソフト」の力
著者紹介
喜瀬雅則 (きせまさのり)
1967年神戸市生まれ。スポーツライター。関西学院大学経済学部卒。90年に産経新聞社入社。94年からサンケイスポーツ大阪本社で野球担当として阪神、オリックス、近鉄、ダイエー、中日、アマ野球の番記者を歴任。2008年から8年間、産経新聞大阪本社運動部でプロ・アマ野球を担当。産経新聞夕刊連載「独立リーグの現状 その明暗を探る」で11年度ミズノスポーツライター賞優秀賞を受賞。17年7月末に産経新聞社を退社。以後は業務委託契約を結ぶ西日本新聞社を中心にプロ野球界の取材を続けている。著書に『牛を飼う球団』(小学館)、『不登校からメジャーへ』『ホークス3軍はなぜ成功したのか?』『オリックスはなぜ優勝できたのか』(いずれも光文社新書)、『稼ぐ! プロ野球』(PHPビジネス新書)がある。