ワクチンヲマナビナオス
2023年10月18日発売
定価:880円(税込み)
ISBN 978-4-334-10090-2
光文社新書
判型:新書判ソフト
ワクチンを学び直す
この数年、日本のワクチン接種は、環境において大きな前進が2つあった。1つは、新型コロナに対するmRNA(メッセンジャーRNA)ワクチンの提供が非常にうまくいったこと。もう1つは、ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンの積極的勧奨が再開されたことである。ワクチンを論じる上で最も重要な2つのポイントは、有効性と安全性だ。著者はこれまで光文社新書で、ワクチン・予防接種をテーマに2冊の本(『予防接種は「効く」のか?』『ワクチンは怖くない』)を刊行し、この2点について検討してきた。それをふまえ執筆する3冊目の本書では、ワクチンについて様々に論じられる中での最新の動きに加え、予防接種制度や海外のワクチンも含めたワクチン接種の全体像、またそれぞれのワクチンがどう活用されるのかを、包括的に、かつ分かりやすく解説する。
目次
はじめに
Ⅰ ワクチンと新型コロナワクチンを学び直す
(1)ワクチンと日本
(2)予防接種の歴史
(3)ワクチンが効果を発揮する理由
(4)ワクチンの種類
(5)新型コロナワクチン、最新情報
Ⅱ 予防接種制度を学び直す
(1)定期接種と任意接種
(2)各種ワクチン
Ⅲ 多様なケースとワクチン
Ⅳ ワクチンの未来
おわりに
【引用文献】
著者紹介
岩田健太郎(いわたけんたろう)
1971年島根県生まれ。島根医科大学(現・島根大学医学部)卒業。沖縄県立中部病院、ニューヨーク市セントルークス・ルーズベルト病院、同市ベスイスラエル・メディカルセンター、北京インターナショナルSOSクリニック、亀田総合病院を経て、2008年より神戸大学。神戸大学都市安全研究センター感染症リスク・コミュニケーション研究分野および医学研究科微生物感染症学講座感染治療学分野教授。『予防接種は「効く」のか?』『ワクチンは怖くない』『「感染症パニック」を防げ!』『丁寧に考える新型コロナ』『99・9%が誤用の抗生物質』『実践 健康食』『ぼくが見つけたいじめを克服する方法』(以上、光文社新書)、『新型コロナウイルスの真実』(ベスト新書)、『絵でわかる感染症 with もやしもん』(講談社)など著書多数。