ニホンノヴァイオリニスト
2024年1月17日発売
定価:968円(税込み)
ISBN 978-4-334-10198-5
光文社新書
判型:新書判ソフト
日本のヴァイオリニスト弦楽器奏者の現在・過去・未来
ヴァイオリンがヴァイオリニストを選ぶ――。ピアノはその美しいキーを指で叩くだけできれいな音が出る。しかし、ヴァイオリンはそうはいかない――。
その草木も生えていない石ころだらけの場所からスタートして、美しい音を出し、音程をキープし、豊かな音楽を創り出すまでどれだけの時間がかかるのだろう――。(「まえがき」より抜粋)
16世紀後半には既に完成されていたヴァイオリン。日本におけるヴァイオリン受容史から、「歴史的な名器」ストラディヴァリウスとグァルネリ・デル・ジェスをめぐるエピソード、新世代の弦楽器奏者まで、ヴァイオリニスト、ヴィオリスト、チェリストたちが歩んできた苦闘と栄光の物語。
目次
序 章 日本のヴァイオリン王・鈴木政吉
第1章 2人のアウトサイダー ―― 幸田延と鈴木鎮一
第2章 小野アンナ門下の天才少女たち
第3章 スズキ・メソードと弦の桐朋
第4章 ソ連を選ぶか、アメリカへ飛ぶか――
第5章 ストラディヴァリウスか、グァルネリ・デル・ジェスか
第6章 就職先はオーケストラ――弦楽器奏者たちの選択
第7章 クラシックの枠を超えて――新世代の弦楽器奏者たち
付録 日本のヴァイオリニスト・ディスコグラフィ30