ソシキフセイハイツモタダシイ
2024年5月15日発売
定価:924円(税込み)
ISBN 978-4-334-10322-4
光文社新書
判型:新書判ソフト
組織不正はいつも正しいソーシャル・アバランチを防ぐには
組織不正は、いつでも、どこでも、どの組織でも、誰にでも起こりうる。なぜなら、組織不正とは、その組織ではいつも「正しい」という判断において行われるものだからだ――。
組織不正がひとたび発覚すれば、企業の株価や評判は下がり、時には多くの罰金を払う必要も生じる。最悪の場合、企業は倒産してしまう場合もある。このように、組織不正を行わない方が得策と言えるにもかかわらず、組織不正に手を染めてしまう企業が少なくないのはなぜか。
燃費不正、不正会計、品質不正、軍事転用不正の例を中心に、組織をめぐる「正しさ」に着目し、最新の研究成果を踏まえて考察。
目次
はじめに
第1章 組織不正の危うさと正しさ
第2章 危うさの中の正しさ――燃費不正
第3章 正しさの中の危うさ――不正会計
第4章 正しさがせめぎ合うこと――品質不正
第5章 正しさをつらぬくこと――軍事転用不正
第6章 閉じられた組織の中の開かれた正しさ
あとがき