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グランド・ブルテーシュキタン
2009年9月8日発売
定価:748円(税込み)
ISBN 978-4-334-75186-9
古典新訳文庫
判型:文庫判ソフト
グランド・ブルテーシュ奇譚
妻の不貞に気づいた貴族の起こす猟奇的な事件を描いた表題作、黄金に取り憑かれた男の生涯を追う「ファチーノ・カーネ」、旅先で意気投合した男の遺品を恋人に届ける「ことづて」など、創作の才が横溢する短編集。ひとつひとつの物語が光源となって人間社会を照らし出す!
著者紹介
オノレ・ド・バルザック[1799-1850]
フランスの小説家。トゥール生まれ。8歳からの6年間、寄宿学校に入れられる。17歳で代訴人の事務所に見習いとして入り、パリ大学法学部に通う。このころから文学者を志し、20歳のころパリ市内の屋根裏部屋に住んで小説を執筆し始める。人間を観察し、その心理を精密に描きつつ、社会全体をも映し出す長短編小説を次々に生み出し、巨大な作品群によってフランス社会そのものを表す「人間喜劇」を形成していく。旺盛な執筆活動の他に、年上の貴夫人たちと数々の浮き名を流したことでも知られる。主な長編に『谷間の百合』『幻滅』『ゴリオ爺さん』など。
[訳者]宮下志朗
1947年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科教授。フランス文学者。ラブレー、モンテーニュ、ゾラ、バルザックなど、幅広いフランス文学を研究。著書に『読書の首都パリ』『本を読むデモクラシー―“読者大衆”の出現』など。訳書に『初期名作集―ゾラ・セレクション』、『ガルガンチュアとパンタグリュエル』(ラブレー)、『エセー』(モンテーニュ)『金融小説名篇集―バルザック「人間喜劇」セレクション』ほか多数。