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アカセガワゲンペイノメイガドクホン
2005年4月5日発売
定価:859円(税込み)
ISBN 978-4-334-78349-5
知恵の森文庫・未来ライブラリー
判型:文庫判ソフト
赤瀬川原平の名画読本鑑賞のポイントはどこか
絵も人間と同じ。肩書きで判断してはいけない!
世間の評価、意義や思想性で絵を見てはいけない。早足で見る。自分が買うつもりで見る。自分でもちょっとだけ描いてみる。画家である著者が教える名画鑑賞術。「印象派の絵は日本の俳句だ」「ゴッホが陰に『色』をつけた」「ゴーギャンが教える塗り絵の楽しみ」とは、など巨匠15人の代表作の真髄に迫る。解説:安西水丸
目次
はじめに
1章◎モネ「日傘をさす女」
なぜ日本人は印象派が好きなのか
2章◎マネ「オランピア」
伝統を切り崩した色彩の挑戦
3章◎シスレー「サン・マメス」
風景画を美味しく味わう
4章◎セザンヌ「坐る農夫」
画家の筆触(タッチ)が“自由”を求め始めた
5章◎ゴッホ「アルルの跳ね橋」
“炎の人”が浮世絵から学んだもの
6章◎ゴーギャン「タヒチの女たち」
南洋の島が教えた塗り絵の楽しみ
7章◎ブリューゲル「雪景色の狩人たち」
報道絵画は路上観察の目で見る
8章◎レオナルド・ダ・ヴィンチ「聖アンナと聖母子」
“微笑み”をそう簡単には描けない
9章◎フェルメール「アトリエ」
“カメラの目”で描いたリアリティ
10章◎コロー「コンスタンティヌスのバシリカのアーケードから眺めたコロセウム」
絵に近代の光が見え始めた
11章◎ロートレック「ムーラン・ルージュの踊り」
世紀末パリの怪しげな魅惑
12章◎ユトリロ「コタン小路」
モンマルトルで見つけた侘(わ)び、寂(さび)
13章◎マチス「ピアノのレッスン」
現代美術の源流(ルーツ)をさぐる
14章◎ルノワール「ピアノによる少女たち」
「名画」という名のヤラセ産物
15章◎アングル「泉」
儀礼的に描かれた絵に魂はない
文庫版のためのあとがき
解説 安西水丸