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キモノビ
2008年1月10日発売
定価:814円(税込み)
ISBN 978-4-334-78497-3
知恵の森文庫・未来ライブラリー
判型:文庫判ソフト
きもの美選ぶ眼 着る心
名著復刻!
白洲正子の美の原点がここに――
「人に見せるのではなく、自分が愉しめばよい」
「きものは物質にすぎませんが、織った人間の心が、これ程現われるものもありません」。46歳の時、染織工芸の店「こうげい」を銀座で始め、敬愛する染織家たちの「粋」と「こだわり」に触れながら、審美眼に磨きをかけていった著者。「背伸びをしないこと」「自分に似合ったものを見出すこと」。白洲正子流着物哲学を綴った名著。
目次
・きものが好きになるまで
・伝統のきもの(1)――織物――
・伝統のきもの(2)――染めもの――
・きものを選ぶ眼
・どこで何を着ればよいか
・きものの付属品
・あとがき
・解説 高田倭男
著者紹介
白洲正子
1910年、東京生まれ。樺山伯爵家の次女として生まれる。幼少より能を学び、'24年、14歳で女性として初めて能楽堂の舞台に立つ。同年に渡米、ハートリッジ・スクールに留学。帰国後、19歳で白洲次郎と結婚。戦後は小林秀雄、青山二郎らと親しみ、文学、骨董の世界に踏み込む。現地へ足を運び、自分の目で確かめて執筆する姿勢は終生変わらなかった。'64年『能面』(求龍堂)、'72年『かくれ里』(新潮社)でともに読売文学賞を受賞。'98年逝去。