ヒラバノツキ
2021年11月16日発売
定価:748円(税込み)
ISBN 978-4-334-79265-7
光文社文庫
判型:文庫判ソフト
平場の月
須藤が死んだと聞かされたのは、小学校中学校と同窓の安西からだ。須藤と同じパート先だったウミちゃんから聞いたのだという。青砥は離婚して戻った地元で、再会したときのことを思い出す。検査で行った病院の売店に彼女はいた。中学時代、「太い」感じのする女子だった。五十年生き、二人は再会し、これからの人生にお互いが存在することを感じていた。