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アクマノデリバティブ
2013年12月13日発売
定価:2,530円(税込み)
ISBN 978-4-334-96213-5
ノンフィクション、学芸
判型:四六判ハード
悪魔のデリバティブ徹底検証:怪物化する金融商品に取り憑かれた男たち
「本書は金融ジャーナリストとしての十四年のキャリアの成果である。……私は銀行のロビー団体の力、編集者や出版社に対する支配力を目の当たりにした。ジャーナリストはこれらの企業が率直かつ誠実であらざるをえないように仕向ける役割を果たすべきだ、と自ら悟った……」。(著者謝辞より)
目次
まえがき
序 章 勝利と利潤を追求する男たちの欺瞞
第一章 銀行業務を魅力的に変えた賭け
第二章 マットレスの活用
第三章 フリーランチは加工食品
第四章 傷心症候群
第五章 取りこまれた規制当局
第六章 住宅市場を全焼させる
第七章 サタンの眼
第八章 巨額担保によるダメージ
エピローグ
著者紹介
ニコラス・ダンバー Nicholas Dunber
ロンドン育ち。1980年代後半、マンチェスター、ケンブリッジ、ハーバードの各大学で物理学を修める。大学の仲間たちが数学スキルを武器に投資銀行トレーダーへと転身したことに触発され、金融ジャーリストになる。1998年から2009年まで、デリバティブの専門誌≪リスク≫のテクニカル・ディレクターを務める。2005年、保険・年金業界向け雑誌≪ライフ&ペンションズ≫を創刊。この期間、デリバティブの破綻に関する一連の独占記事を発表し、調査報道ジャーナリストとしての評判を確立する。2007年、金融機関に関する報道に対して贈られるステート・ストリート賞を受賞。信頼できる金融評論を提供するロイター・ブレーキングビューズにも「リスキー・ファイナンス」というコラムを執筆。
1999年、最初の著書『LTCM伝説 怪物ヘッジファンドの栄光と挫折』を出版。www.nickdunbar.net
河野純治(こうのじゅんじ)
1962年生まれ。明治大学法学部法律学科卒業。翻訳家。訳書に『青いドレスの少女』(シェリ・ホールマン著、DHC)、『迷宮の舞踏会』(ロス・キング著、早川書房)、『アルジャジーラ 報道の戦争』(ヒュー・マイルズ著)『ムンクを追え!』(エドワード・ドルニック著)『犯罪商社.com』(モイセス・ナイム著)『ひきこもりの国』(マイケル・ジーレンジガー著)『モサド前長官の証言「暗闇に身をおいて」』(エフライム・ハレヴィ著)『絶対帰還。』(クリス・ジョーンズ著)『超・階級』(デヴィッド・ロスコフ著)『趙紫陽 極秘回想録』(趙紫陽著、以上光文社)